長年使われていない空き店舗を再生して、使う人を呼び込もうというプロジェクトが、市民グループの手で鹿角市毛馬内の商店街で行われていて、2つめの店舗に着手しました。
毛馬内の中心商店街では、中心にあったスーパーが4年前になくなって以降、人どおりが激減しています。
にぎわいを取り戻そうと、有志たちが「毛馬内商店街活性化活動グループ、ケマカツ」を4年前に結成し、イベントの開催などとともに取り組んでいるのが、空き店舗を再生して使う人を呼び込もうというプロジェクトです。
所有者の同意を得られた空き店舗について、店内に残された物を撤去したり、可能な限り体裁を整えたりすることで、出店の借り手、引き取り手の確保をめざしています。
また出店のハードルを下げようと、例えば週末だけなどのお試し用の店舗も用意したい考えです。
最初に手掛けた元薬局は、イベント時に人を呼び込むスペースとしてグループ自身ですでに使っていて、今回、2店めに着手しました。2店めは、5年前から使われていない薬局と文具店が入っていたスペースです。
15日に会員や賛同者らおよそ5人が集まり、掃除や、残された文具品の整理をしました。
参加した40代の男性は、「薬局によく来ていたので、閉まったのを残念に思っていました。自分ができることに協力して、商店街に少しでも活気を取り戻したい」と話していました。
この空き店舗では、来月12日と13日の地元の祭典にあわせ、内覧会を開くとともに、残った文具品などを特価で販売して、プロジェクトの費用に充てるということです。
グループでは、「毛馬内は鹿角市の北のエリアの中心だったが、商店街の店がほとんどなくなり、週末でも人が来ない状態が続いている。空き店舗を解消するきっかけをつくり、商店街にお客を呼び戻したい」としています。
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