鹿角市が建設した十和田図書館のオープン日が、ことし10月1日に決まったと発表されました。
十和田図書館は、以前の施設が建築から60年あまり経っていたことなどから、市は設計、工事費およそ7億9千万円あまりをかけ、毛馬内城ノ下の十和田市民センターの西隣に移転、新築しました。
建物はことし2月に完成し、現在は購入するおよそ3千冊を含むおよそ9万1千冊の蔵書の確認などが進められています。
オープン日について市は、19日に開かれた議会の教育民生委員会で、10月1日に決めたことを明らかにしました。
午前9時の開館前にセレモニーを行い、テープカットなどに祝う考えです。
また、さきがけて9月6日には、秋田出身で、ベストセラーの著書をもつ前野ウルド浩太郎さんを迎えた記念講演会を開き、終了後は来場者向けの内覧会が予定されています。
新しい図書館は鉄筋コンクリート造りの2階建て、延べ床面積が990平方メートルあまりで、1階には一般向けの閲覧室と、読み聞かせスペースもある児童閲覧室などがあり、書架は古い施設の1.2倍に増えます。
2階には、開館の礎になった、明治時代の実業家、立山弟四郎さんが寄せた蔵書がある「立山文庫」と、地元の植物研究家で故人の、米田博さんが寄付した標本や図書を収めた部屋「みどりの文庫」が古い施設から移されるとともに、閲覧スペースも設けられます。
また市民センターと屋根つきの渡り廊下で結ばれ、両方の施設を相互に利用できるようにするとともに、ロビー的なホールが入り口そばに設けられます。
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