21日に夏至の夕日を見る催し 鹿角市の大湯環状列石

21日に夏至の夕日を見る催し 鹿角市の大湯環状列石

 夏至の日に2つの環状列石のほぼ延長上に夕日が沈むのが特徴の鹿角市の縄文遺跡で、その夕日を見るイベントがことしも開かれます。

 鹿角市の「大湯環状列石」には2つの環状列石があり、その中心を結ぶ直線のほぼ延長上に、一年で最も日が長い夏至の日の夕日が沈むように造られたと言われています。

 その特別な夕日をみんなで見ようというイベントがことしも夏至の21日に企画され、様々な催しが予定されています。

 遺跡での催しは午後5時半からで、夕日が傾いていくなか、演奏や合唱を聞く時間や、環状列石の周りを参加者たちで囲む「ヒューマンサークル」と題した挑戦などがあります。

 この日の日没は午後7時10分ごろと見込まれていて、夕日はその1時間ほど前から見られそうです。

 また、縄文人の暮らしを体験できる、土製品やアクセサリーづくりは、午前9時から午後3時まで。

 学芸員による発掘調査の報告会が、午後3時40分から4時25分まで開かれる予定です。

 このほか、飲食物の屋台などが出店し、初の企画、縄文体験に位置づけた、石皿でコーヒー豆をひく催しもあります。

 主催する市民ガイドグループ「大湯SCの会」では、「1931年の発見以来、地元の人たちに守られ、今や世界文化遺産として世界の人々からお預かりしている遺跡です。夏至の日没を鑑賞しながら価値を共有し、先人の努力に思いを寄せてほしい」と呼びかけています。

 このイベント「ストーンサークル夏至祭2025」は、21日に大湯環状列石とガイダンス施設「大湯ストーンサークル館」で開かれます。

去年の遺跡の先に沈む夏至の夕日
(写真はクリックすると見られます)