鹿角市の笹本市長が就任後、初の議会の一般質問の答弁に立ち、最重要施策について、「若者が魅力を感じる働く場の確保」を挙げました。
笹本市長は現状について、「持続可能なまちづくりを進めるうえで、総人口が減少するなかでも、バランスの取れた人口構造を築くことが重要となる。若年女性をはじめとする若者の流出が人口構造にマイナスの影響を及ぼしている」と説明しました。
そのうえで、「若者が住み続けたい、戻って来たいと思える地域づくりを進めていく。若者が魅力を感じる働く場の確保を最重要施策としつつ、若者が社会の様々な場面に参画し、活躍することを応援するとともに、多様性を尊重し合う寛容な社会への意識を高めていく」と述べました。
いっぽう選挙や施政方針で掲げた「国内外から投資されるまちづくり」について問われたのに対し、「地域の強みを最大限に引き出して競争力と魅力を磨き上げ、企業や投資家から、このまちでビジネスを展開したいと思ってもらえること」と説明しました。
一つの例として、豊富な自然エネルギーや冷涼な気候、災害リスクが低いことを強みにして、世界的に重要な国家戦略になっている情報インフラを誘致することを挙げつつ、「本市の優位性を見える化し、トップセールスをはじめとした積極的な誘致活動などで、本市の魅力と可能性を国内外の企業に発信していく」との姿勢を示しました。
いっぽう、市民が市の現状を把握したうえで、政策の意義を共有できるようにすることを施政方針で掲げていましたが、議員に方法を問われたのに対し、取り組みの一つとして、「市のホームページに専用ページを設けるとともに、公式SNSを開設し、市政の現状や今後の方針をわかりやすく発信する」と説明しました。
加えて、説明会や意見交換会を積極的に開く考えを示しつつ、「できるだけオンライン配信を併用し、時間や場所にとらわれずに多くが参加しやすい環境を整えることで、双方向のコミュニケーションを実現していく」「若者の声を取り入れる機会や、若者のリーダーを育てる少年議会などの設置を検討していく」などと答えました。
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