高齢者に働く機会を提供する鹿角地域のシルバー人材センターの総会が開かれ、昨年度は除雪の好調などで、契約額が過去5年で最も多くなったことが示されました。
鹿角地域シルバー人材センターの総会が10日、鹿角市花輪の「コモッセ」で開かれ、昨年度の事業報告が承認されました。
報告によりますと昨年度の契約額のうち、草刈りや清掃などの「請負業務」は、柱に位置づける除雪が平年を上回り、雪が少なかった前の年度に比べ8.5%多いおよそ1億6千万円。
また企業などを訪れて受付業務や品出し、清掃などを行う「派遣業務」は、地域で働き手が不足するなかで受注が大幅に増えた昨年度並みを確保し、前の年度に比べ2.3%少ないおよそ3千100万円でした。
これにより契約額の合計は前の年度を6.6%上回り、過去5年で最多となるおよそ1億9千100万円を計上しました。
決算では、これら好調な要因とともに、効率的な予算の執行と経費の節減に努めたとし、4年連続の黒字を確保しました。
このほか、業務契約を明確化するフリーランス新法への対応や、包括契約への移行の準備、それに会員がセンターのお知らせや就業情報などをパソコンやスマートフォンで閲覧できるツールへの登録を支援するなどしました。
いっぽう課題になっている会員の確保では、新規の入会で目標の36人を下回る26人となり、年度末の会員数は前の年度末に比べ14人少ない308人となりました。
総会で綱木良吉理事長は、「地域でのセンターへの期待は大きい。会員は誇りとやる気をもっており、元気に、楽しい活動をめざしたい」と述べました。
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