災害対策強化へ市民の声 鹿角地域の警察署

災害対策強化へ市民の声 鹿角地域の警察署

 警察に住民が意見を寄せる協議会が鹿角地域の警察署で開かれ、災害対策について話し合うとともに、警察の装備品が示されました。

 鹿角警察署協議会が9日に開かれ、災害対策について、住民ら委員5人と警察署の幹部が意見を交わしました。

 委員たちからは、学校に対する啓発に力を入れることが求められました。

 また、県や市、町、消防などがそれぞれで行っている訓練について、連携して取り組み、役割を確認することが提案されました。

 続いて、警察署に備えられている、災害対策用の資機材が示され、委員たちが確認しました。

 この日、用意されたのは、水害の救助用のボートや、浸水などで道路上で動けなくなった車を移動させるための、手持ち型のレッカーや、倒木を取り除くためのチェーンソー、それに水でも作れる非常食などです。

 停電で信号が消えた際に使う発電機については、実際に作動させ、5秒とかからずに準備ができる様子が示されました。

 視察した女性の委員は、「災害対策と言えば消防というイメージでしたが、警察でも万全に備えていることを知れて安心した。地域の人たちにも周知し、いざという時に備えたい」と話していました。

 鹿角警察署の木川達也署長は、「県内では去年とおととしに大雨で亡くなる人が出て、3年前には鹿角市でも河川のはんらんがあった。想定外という言葉をできるだけ排したい」と話しています。

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