ドラゴンアイが急変、ことしだけの姿 国立公園八幡平

ドラゴンアイが急変、ことしだけの姿 国立公園八幡平

 秋田と岩手にまたがる八幡平でこの時期だけ見られる景色「ドラゴンアイ」が急変し、ことしだけの姿を訪れた人たちが楽しんでいます。

 ドラゴンアイは、直径およそ65メートルの鏡沼が、雪解けの一時期に巨大な竜の目のように見える現象で、その神秘的な姿が人気です。

 ことしもすり鉢状の沼に雪解け水が流れ込み、中央に雪のかたまりが浮かぶ姿が徐々に形作られていましたが、突如、姿を変えました。

 14日に訪れると、リング状になりつつあった水が、ほとんどありません。

 ガイド施設「八幡平パークサービスセンター」によりますと、その水は3日前まではあったそうですが、急になくなったということです。

 八戸市から初めて来たという50代の男性は、「インターネットなどで見ていた姿とまったく違っていて、驚きました。これはこれで見られて良かったし、来年の楽しみもできた」と笑顔でした。

 また盛岡市の60代の女性は、「水がどこに行ったのだろうと考えながら見ていたら、楽しかった。みんなが知っているものと違ったものを見られて、ある意味ラッキーでした」と喜んでいました。

 自然公園財団八幡平支部の栗山由正(ゆうせい)所長は、「水が蒸発したとか、沼の中の氷が割れて、水が底の方に流れたなど、様々な理由が考えられるが、謎が多いのがドラゴンアイの面白いところではないか」と笑っています。

 そして、「ドライアイの年があっていい。毎年違う姿を見られるのがドラゴンアイの魅力だし、このあとどうなるかも楽しみだ」と期待しています。

(写真はクリックすると見られます)

(先月30日のドラゴンアイ)