鹿角市は八幡平地区のバス路線の廃止を受け、ことし10月から循環バスとデマンドタクシーを市で運行することにしました。これを前に、循環バスの運賃に対する市民の意見を受け付けています。
八幡平地区は現在2つのバス路線がありますが、経常的な赤字などを理由にバス会社が廃止を申し出たため、市は公共交通の空白地帯を埋めようとことし10月1日から、路線を再編したうえで、受けもつことにしました。
新たな路線は、コンパクトで、需要に応じたものとし、地区のほぼ中央にある市民センターを乗り継ぎ点にして、北側は循環バス、南側はデマンドタクシーでカバーする形です。
そのうち循環バスは、市の交通拠点の鹿角花輪駅を出発後、大里、小豆沢などを経て八幡平市民センターに立ち寄り、その後、三ケ田、松館、尾去などを通り鹿角花輪駅に戻ります。
この運賃の決定にあたり市は、今月23日を締め切り日にして、パブリックコメントを行っています。
市で示している案は、花輪の市街地で運行している循環バスと同じ、中学生以上が200円、小学生が100円とするものです。
いっぽうデマンドタクシーは、市民センターと各集落を結ぶイメージで、予約があった時だけ、人数に見あった車両で運行されるとともに、予約の受け付けを住民たちによる運営組織が担うことが想定されています。
こちらの運賃は、乗車1回あたり600円が想定されています。
また、運行は当面、タクシー会社に委託されますが、将来、運転手の確保が難しくなることを見込み、住民が自家用車で運転手を担う、公共ライドシェアへの移行も見すえられています。