ユネスコ無形文化遺産に指定されている鹿角市の伝統芸能「毛馬内の盆踊(ぼんおどり)」がことしも、ほぼ例年どおりの日程で開かれることが決まりました。
取りまとめをしている「毛馬内盆踊り振興会」の総会が7日夜、十和田市民センターで開かれ、開催日を例年と同じ8月21日から3日間と決めました。
盆踊りのスケジュールは、おととしに前倒ししたとおりで、踊り手を集める「呼び太鼓」が午後7時すぎから、盆踊りが7時半ごろから行われ、9時ごろの終了が見込まれています。
踊りごとには、「大の坂踊り」が7時半からおよそ40分間、「甚句踊り」が8時10分からおよそ40分間、そして「じょんから踊り」がおよそ10分間です。
会場は例年と同じく毛馬内の本町通りで、雨天の場合は十和田市民センターに移されます。
いっぽう、参加者の減少を受け、去年休止された子どもの踊りのコンクールはことしも休むものの、継承の場が欠かせないとし、保育園児から高校生までを対象にした催し「わらしっこ・めらしっこ盆踊り」を初日夕方に行い、参加者を集中させたい考えです。
ほかに、初日にオープニングの行事、2日めに「鹿角ふるさと大太鼓響演」、また2日めと最終日に「昔っこ」の披露が設定されています。
このほか、一席500円の有料観覧席、報道機関以外のカメラマンの許可証の発行などが通常どおりに設定されました。
毛馬内の盆踊は、コロナ禍の中止や短縮を経て、おととしから通常開催となり、市によりますと去年はおよそ1万4千人の人出がありました。
馬渕大三会長(72)は、「毛馬内の盆踊は、お祭りというより儀式の色が濃い芸能であり、やっている基本を変えず、ぶれず、続けていく」と話しています。
去年の毛馬内の盆踊の様子
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