小坂町最大のイベント「小坂町アカシアまつり」が始まり、近年では珍しく花の見ごろと重なった催しを来場者たちが楽しんでいます。
この祭りは、かつて鉱山の煙から町を守ろうと植えられ、今や町内に300万本以上あると言われるアカシアをテーマに、40年間続けられているものです。
近年、温暖化の影響からか、アカシアの花が終盤というなかで開かれてきましたが、ことしはちょうど見ごろと重なりました。
初日の7日、会場の町中央公園では、町特産のアカシアはちみつが入ったドーナツやせんべい、地元のブランド豚肉を使ったご飯やソーセージなどが販売され、来場者を楽しませました。
この日は県内の各地で7月並みの暑さとなったことから、涼を求める人たちが少なくなく、昼飲み用に冷やされた地元のワインや、生ビールを飲んだり、小坂町と縁のある山口県下松市の特製サイダーのブースに列をつくったりしていました。
シートを広げて、家族、友人たちと飲食を楽しんでいた上小坂の40代の男性は、「約束をしなくても、毎年ここに集まって楽しんでいます。ことしはアカシアの香りもあって、いいですね」と話していました。
またステージでは多彩な催しが続き、地元のソウルフード「かつらーめん」を二人ばおりで早食いする競争は、10回めのことしも盛り上がり、あつあつのラーメンとあって食べきれない人がいるなか、3分ほどで平らげる人たちもいました。
いっぽう、会場脇の「明治百年通り」では、白や黄、紫のアカシアが可れんな姿を見せており、花を見上げながら気もち良さそうに歩く人たちも見られました。