鹿角市のモダンバレエの教室が発表会に向け、けい古の総仕上げをしており、見ごたえのある舞台になりそうです。
この教室は、東京でモダンバレエの腕を磨いていた奈良美佐子(61)さんが、「古里にバレエの明かりを灯したい」と、39年前にスタートさせたものです。
現在は幼児から大人までおよそ10人の生徒が通っていて、4年前の発表会以降つくり上げてきた作品を披露する場が設けられました。
今月1日には本番と同じ花輪の「コモッセ」で舞台げい古が行われ、「場当たり」と呼ばれる練習で、生徒たちが全体の流れや立ち位置などを確認しました。
そして、作品ごとに雰囲気や表現を変えつつ、華麗に舞っていました。
教室に通って11年めという花輪下タ町の成田芭菜子(はなこ)さん(15)は、「全身を使って自分を表現する楽しさと、踊れば踊るほど上達できるうれしさがあります。自分にとって最後の発表会かもしれないので、全力で楽しみたいし、楽しませたい」と話しています。
発表会は1時間あまりで、ファンタジーやコミカルなものなど様々なジャンルの作品が用意されており、バレエを知らない人でも見ごたえのあるものになりそうです。
幼児たちのかわいらしい動きや、しなやかに舞う中高生、そして、「私が一番楽しんでいるかもしれません」と笑う奈良さんの華麗さももちろん見ものです。
奈良さんは、「生徒たちがうんと成長しています。見ている人たちを作品の世界に取り込みたい」と意気込んでいます。