森林公園でシイタケの植菌を小学生たちが体験する催しが鹿角市で開かれ、児童たちが森の恵みや心地よさにふれました。
これは、森林のすばらしさ、大切さにふれてもらおうと市が3日に行ったもので、大湯の森林公園「黒森山憩いの森」に大湯小学校の3年生22人が集まりました。
はじめに県の職員からキノコに関するクイズが出され、「キノコは植物ではありません」と教わると、児童たちから驚きの声も上がりました。
そして、ミズナラやクリなどの丸太に開けられた穴に、シイタケの菌が付いた種駒を木づちで打ち込みました。
なかには指を木づちでたたいてしまう児童もいましたが、手際よく進める姿も見られました。
体験の時間帯は晴れていましたが、森林公園の中は日ざしがさえぎられていて心地よく、児童たちは緑一色の静かな森の中に、木づちの音を響かせていました。
3年の男子児童は、「森の中は、暑くなくて気もちがいい。苦くない、大きなシイタケに育ったら、バーベキューで食べたい」と話していました。
鹿角市農地林務課では、「森に興味をもってもらい、将来、自然を大切にしてほしいですし、山菜を採ったり林業に携わったりしてくれたらうれしい」としています。
この日、植菌をした丸太は地元の自然の会が管理し、数年後に同じ児童たちが収穫するということです。
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