移住を検討している人のハードルの一つと言われる、仕事を体験できるようにして、不安を解消という鹿角市のプログラムが今年度も用意されました。
移住を検討している人たちに、住宅探しとともにハードルと言われているのが、仕事です。
生活に大きく関わるものですが、求人情報は見られても、事業所の雰囲気や実際にする作業などは見えにくいのが実態です。
これを解決して不安を解消してもらおうと鹿角市が昨年度から用意しているのが、4日から2週間、働く体験ができるプログラムです。
給料が支払われるほか、滞在中の宿泊費を市でもつとともに、レンタカーを提供しており、体験者は通勤や買い物など、移住後に見たてて行動できるようになっています。
今年度最初の体験者2人が1日から鹿角市八幡平長内の果樹農家で作業をしていて、2日はすっきりした青空が広がる下で、気もちよさそうに摘果をしていました。
福岡市の50代の女性は、「都市化されていない所への移住を検討していて、リンゴが好きなので鹿角市の体験に申し込みました。鹿角市をもっと知りたくなっているので、移住の可能性があると思います」と話していました。
鹿角市は移住者の呼び込みに力を入れており、実際に移住した人が案内役を務める取り組みや、2泊3日の「移住お試しツアー」などの企画が喜ばれ、県内トップクラスの移住実績を出しています。
鹿角市政策企画課では、「住まいと暮らしが移住の希望者の心配事と言われています。ていねいに対応し、移住の後押しになれたらいい」としています。
このプログラムの受け皿となる事業所は随時募集されていて、現在、農業、林業、製造業、観光業の11の事業所が手を挙げているということです。
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