将来も住みたい、49.9% 鹿角市の若者アンケート

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 鹿角市の若者で、将来も住んでいたいと考えている割合がおよそ半数にとどまったことが市の調査で分かりました。

 この調査は、市が去年10月から12月にかけ、無作為抽出した高校生から39歳までの市民に対し行ったもので、397人から回答がありました。

 そのうち定住意識の問いで、「住み続けたい」と答えた人は35.8%となり、「一度出て帰ってきたい」の14.1%とあわせても49.9%にとどまりました。

 その理由の選択では、「住み慣れている」と「家族や親せきがいる」がともにおよそ60%と多かったのに対し、「地域に魅力がある」と答えた人は13.6%にとどまりました。

 対して、「市外に移りたい」と答えた人の理由は、「市外で進学や就職をしたい」が45.3%、「暮らしにくい」も41.3%とほかより多く挙げられました。

 また、10代で「住み続けたい」と答えた人が12.1%にとどまるなど、若い年代ほど転出の意向が高いことが分かりました。

 このほか、「鹿角市に住み続けたいか」との問いに、「わからない」と答えた人が26.4%と少なくない状況です。

 いっぽう、鹿角市の魅力について11項目のなかから3つ以内で挙げてもらったところ、「豊かな自然環境」を70%の人が挙げましたが、ほかの項目のすべてが30%未満となりました。

 対して、鹿角市に不足しているものを同じ11項目から3つ以内で挙げてもらうと、「買い物や交通の利便性」「まちのにぎわい」「医療や福祉」「魅力ある就労環境」がそれぞれ40%以上と多く指摘されました。

 鹿角市総合戦略室では、「最大の課題は若年女性をはじめとする若者の急速な転出拡大となっている。若者に関する取り組みを最重要政策に位置づけ、若者が帰ってきたいまち、安心して子どもを産み育てられるまちをめざす」としています。