秋田と岩手にまたがる国立公園の八幡平で山開きの催しがあり、記念登山や神事が行われました。
登山シーズンの幕開けを告げる山開きの催しは、例年6月に行われていますが、ドラゴンアイの人気で八幡平にはすでに大勢が訪れています。
国立公園の管理事務所「八幡平パークサービスセンター」によりますと、ドラゴンアイが目当ての登山は今週から本格化していて、連日、昼前にはメーンの駐車場が満車になっているということです。
こうした状況から、山開きは去年に続き、混雑を避けて平日の30日に行われ、八幡平の9.5合めにある山頂レストハウスには、周辺の観光関係者や登山の愛好家などおよそ60人が集まりました。
シーズン中の無事とにぎわいを願う神事、式典に続き、記念登山が行われ、鹿角市と八幡平市の山岳会の会員たちおよそ10人が、秋田側と岩手側のそれぞれのルートから頂上をめざしました。
この日は曇り空でしたが、「百名山」の眺望はやはり見事で、参加者たちは鳥のさえずりを聞きながら気もちよさそうに登山道を30分ほど歩き、まだ残雪がある標高千613メートルの頂上にたどり着きました。
そして山岳会同士でピッケルを交換するセレモニーが行われ、シーズンの本格化を祝っていました。
盛岡市から訪れていた84歳の男性は、「この年でも登れるのが八幡平の魅力。年に3回は来ているよ」と話していました。
鹿角市山岳会の岩城淳一会長(52)は、「八幡平は、花、湿原、火山地形など、楽しめるものが多い。登山で、非日常の心地よさを味わってほしい」と話しています。
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ドラゴンアイの脇を歩く記念登山の一行