鹿角市の自治会、町内会の代表と市の幹部の会議が開かれ、市側が除雪路線の縮小の可能性を示したのに対し、生活などへの影響を心配する声がありました。
年1回の自治会長会議が28日夜、複合施設「コモッセ」で開かれ、自治会、町内会の代表およそ130人と、市の三役、幹部職員が集まりました。
市道の除雪について市側が、除雪車の運転手の不足を理由に、「場合によっては、除雪路線の縮小、廃止を検討しなければ市内の除雪を維持できない。必要最小限となることにご理解、ご協力をお願いします」と依頼しました。
出席者からは、「生活に関わることであり、防災上も大事だ」との懸念が聞かれました。
これに対し市側は、「廃止、縮小は必ずするものではないが、7、8人の運転手が次の冬は続けられないとしており、縮小があるかもしれない。交通量の少ない路線を、通勤前ではなく8時ごろの完了に転換するなどの対応もしたい」と説明しました。
いっぽう、この会議は市と住民の代表が、市の取り組みを共有することと、市政について意見交換することが目的ですが、この日、市民側で発言したのは2人だけでした。
訪れていた70代の男性は、「市の事業を説明するだけなら、100人に来てもらわなくても、資料を送るだけでいい。テーマを決めて話し合うとか、工夫したらいいのではないか」と話していました。
初参加となった笹本市長は、「もっと活発な議論がほしかった。来年度に向けて、資料の示し方、話しの聞き方など、より良い会議にする検討をしたい」と話しています。
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