森林の整備や林産材の活用を図っている鹿角森林組合の通常総代会が開かれ、コストの高騰を受けながらも、4千万円あまりの黒字決算を計上したことが報告されました。
およそ2千人の組合員がいる鹿角森林組合の総代会が27日、鹿角市花輪の式典会場で開かれ、昨年度の事業報告書、損益計算書などが承認されました。
昨年度は木材の運搬など各種のコストの引き上げがあり、また資材の高騰にも見舞われました。
いっぽう公共事業の受注や、森林所有者からの作業の受注で努力し、税引き前の当期純利益でおよそ4千200万円の黒字が計上されました。
森林の整備は、新植でおよそ40ヘクタール、保育でおよそ630ヘクタールでありました。
また森林の造成は、新植でおよそ20ヘクタール、保育でおよそ80ヘクタールとなりました。
いっぽう、新年度の事業計画でも再造林の事業拡大に努めることなどを設定しました。
総代会で宮野和秀組合長は、「伐って(きって)、使って、植えて、育てて、また伐ってという山の循環ができる持続可能な森林経営に向けた再造林などに取り組んでいく」などと述べました。
いっぽう、昭和56年に鹿角市花輪小坂(こざか)で稼働して以来、大掛かりには行われてこなかった加工施設の建物や機械の修繕、改良などについて、今年度に着手する方針が示されました。
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