国道整備の重点要望を決める 鹿角市など

国道整備の重点要望を決める 鹿角市など

 秋田、青森両県の2つの広域国道の整備をめざす組織の総会が開かれ、重点要望を決めました。

 これは、「八戸・能代間北東北横断道路」と「角館大鰐間国道」という2つの道路整備をめざす組織の総会です。

 27日、鹿角市大湯のホテルには、およそ20の沿線の市町村の長や議会の議長などが集まりました。

 承認された重点要望のうち鹿角市に関するものは、地元が「世紀越えトンネル」と呼ぶ国道104号の大湯と青森県田子町を結ぶバイパスの建設や、国道341号の玉川温泉郷周辺の冬の通行止めの解除などです。

 また小坂町に関する重点要望は、国道282号の小坂北インターと町中心部の間の道路の拡幅や、国道282号の万谷と鹿角市毛馬内の間の歩道設置の早期の完成などです。

 席上、2つの組織の会長を務める鹿角市の笹本市長は、「災害に強い道路整備、緊急時の輸送路としての道路網の整備がますます重要になっている」と述べ、力の結集を呼びかけました。

 いっぽう、来賓で出席した、国道を管理する秋田県鹿角地域振興局建設部の栁沢悟部長が状況を説明しました。

 栁沢部長は、一昨年度に立ち上がった、大湯、田子間を含む秋田、青森間の道路交通の方向性を検討する、国と両県による勉強会を取り上げ、「ことし3月に医療輸送の課題や検証結果の意見交換をした。今年度は物流、産業の効果、検証をする」と説明しました。

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