学校再編の検討へアンケート 鹿角市教委

学校再編の検討へアンケート 鹿角市教委

 鹿角市教育委員会は児童、生徒の減少を踏まえ、学校再編の検討が必要になっているとし、市民から意見を聞く方針を明らかにしました。

 市教委は令和2年までの5年間で、小学校を9校から6校に、中学校を5校から4校にする再編をしました。

 目安として、複式学級をなくすことや、学区の距離などを設定していました。

 市教委によりますと今年度の入学者数は、6つの小学校であわせて138人、4つの中学校にあわせて182人まで減っています。

 これは、前回の再編計画を決定したちょうど10年前から、小学校でおよそ4割、中学校でおよそ3割それぞれ減っています。

 26日に開かれた市議会の教育民生委員会で委員から、「人口減少のペースが市の予想より早く進んでいるのではないか。複式学級も出ており、学校の統廃合についてどのように考えているのか」とただされました。

 これに対し市教委は、「前回の再編は令和2年度で終了したが、現状は当初の想定より減少が進んでいる。再編は必要と考えている」との認識を示しました。

 そして、「今年度、市民アンケートで学校のあり方について市民の意見を聞き、それを踏まえて検討していきたい」と説明しました。

 市は5年前にも学校再編に対する市民へのアンケートを行っていて、少子化のなかで望ましい学校の規模にするための統合に対する考えをたずねたところ、「やむを得ない」と答えた人が75%にのぼり、「今のままでよい」の17%を大きく上回っていました。

 また、再編に否定的な意見は若い年代で比較的に多く、子育ての当事者たちの抵抗感が表れていました。

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