鹿角市の笹本市長が就任してから、およそ1か月が経ちました。どのように過ごしてきたか。大事にしてきたことは。インタビューしました。
30分刻みで職員との打ち合わせや面会に対応し、市長室に一人でいる時間がほぼなかった1か月でした。
「日々の業務であっという間だったというのが正直なところですが、市長の権限はとても大きいので、限られた時間で、的確に、タイムリーに指示を出すことを意識していて、ペースとして、つかめてきました」
情勢や政策など、就任直後はインプットの場面が多いなかで、何を大事にしているのでしょうか。
「説明者が、なぜそう思うのか、その、なぜという部分を深ぼりして聞くことを意識しています。また、いい判断をするためには、物事をいい解像度で捉えることが大事なので、限られた時間で、ポイントを抑えようと思っています」
職員に期待しているのは、どのようなことでしょうか。
「指示待ちではなく、主体的に考えたり、提案したりすることです。一つ一つの政策はすべて投資なので、目的、成果について常に仮説を立て、検証し、評価してほしいです。進歩が生まれる働き方をしましょうと伝えました」
公約に掲げた対話ですが、市民との間でどのように実現していくのでしょうか。
「企画ものだけが対話の形ではなく、例えば行事におじゃまして話をすることも対話なので、アピール的なことをするよりも、堅実に信頼を築きたいです。鹿角は自分から対話したいと動く人よりも、待っている人の方が多いと思うので、前半は自分からいろいろな所に出かけたいと思っています。自治会を回りますし、学校は全部回りたいです」
もう一つの公約、国内外から投資されるまちに向けた動きもすでにあるのでしょうか。
「投資者側の企業の経営者に自分の考えを伝えたり、企業のビジョンを知ったりする場面をもっています。また東京に行った時に、公務だけでなく、同じ故郷、広島出身の岸田前首相の事務所を訪問するなど、いろいろな人とつながれるように動いています」
多忙な1か月でしたが、息抜きはできているのでしょうか。
「時間をとって、家族と触れ合っています。スキンシップを欠かさないようにしています」と笑顔を見せています。
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