福士川改修、常設の橋に着工 鹿角市花輪

福士川改修、常設の橋に着工 鹿角市花輪

 鹿角市花輪の市街地を流れる福士川の改修が着々と進められていて、今年度は市道の橋の架け替えが着工します。

 昭和38年のおよそ210軒の浸水被害など、たびたび洪水に見まわれている福士川の治水を図る改修が、秋田県によって下流から順に進められていて、米代川から下タ町までのおよそ1.5キロが平成13年度までの16年間で行われました。

 続いて下タ町から組丁、沢小路を経て、福士川の住宅地までおよそ1.3キロを第2期工事に位置づけ、35年程度、総事業費およそ40億円の大規模な工事として、平成14年度に始まりました。

 その第2期工事は4つの工区に分けられ、現在は2つめの工区、組丁と沢小路の間で行われていて、おととし3月までに45%ほどにあたるおよそ550メートルで終えました。
  
 改修では、川幅をおよそ2倍に広げるとともに、護岸の整備、川の落差を調整する水路の設置などが行われています。

 現在行われている2つめの工区は、市道の陳場橋の架け替えや、川のカーブを緩くするための移設が2か所、さらにほかの市道や川の側道が入り組むなど、難工事になっています。

 陳場橋の架け替えでは、昨年度の仮橋の設置に続き、今年度は常設の橋の工事が始まり、再来年度の完成と利用開始が見込まれています。

 今年度の事業費は、用地事業と橋の工事などあわせ1億1千800万円です。

 県鹿角地域振興局企画・建設課の小林浩明課長は、「現在の現場は小さなエリアにいろいろな要素の工事が詰まっている難工事で、周囲に住宅もある。なるべく早く橋を架け替え、上流側へと進めたい」としています。

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