若者ネットワークに国の副業制度活用 鹿角市

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 鹿角市は、副業人材のノウハウを生かして地方の活性化を図る国の制度を使い、地元出身の若者のネットワークを活性化することにしました。

 市の人口ビジョンによりますと、高校卒業から24歳になるまでに市外に転出する人はおよそ7割に上りますが、34歳までにUターンする割合は2割程度にとどまっています。

 そのため市は若者のUターンを増やす取り組みの一つで、市外の19歳から25歳までの出身者を対象に、「鹿角家U25(かづのけアンダーにじゅうご)」と名づけたネットワークを設けています。

 仕送りに位置づけて特産品を贈ったり、都内での交流イベントに招いたりして、古里を身近に感じてもらっています。

 このネットワークをより魅力的なものにしようと、認知度の向上や会員の増加、催しなどを企画する人を新たに募集することにしましたが、そこで活用するのが、国の地域活性化の制度です。

 この副業型地域活性化起業人の制度は、都市の企業に勤めている人の専門的なノウハウを活かし、地方の活性化を図ろうというものです。

 市は、高いノウハウに期待するとともに、若い人の応募などを狙って、この制度を活用することとし、募集を19日に始めました。

 またこの制度を使うと、市で見込む月額8万円以内の人件費や、事業にかかる費用などが国の支援の対象になります。

 ネットワークは今年度が設立から4年めで、20日の時点で会員が181人まで増えているほか、会員のUターンも出ています。

 鹿角市政策企画課では、「若者が鹿角市とのつながりをもち続け、将来帰りたいと思う人を増やしたい」としています。