小中学校と市民運動会、初の合同開催 鹿角市尾去沢

小中学校と市民運動会、初の合同開催 鹿角市尾去沢

 鹿角市の尾去沢地区で、小学校、中学校の運動会と市民運動会が初めて合同で開かれ、活気にあふれていました。

 地区唯一の小中学校の尾去沢小学校と尾去沢中学校が5年前から運動会を合同で開いていたなか、地区の市民運動会がことし加わりました。

 出場者が減って、参加できなくなっていた自治会が復帰でき、また子どもや孫がいない人も小中学生たちの元気な運動会を見られるようになりました。

 18日はそれぞれおよそ小学生50人、中学生30人と、大人100人が中学校のグラウンドに集まりました。

 競技のうちバケツリレーは、小学5、6年生と中学生、それに大人たちが混合でチームをつくり、協力し合って勝利をめざしていました。

 児童、生徒の競技の運営に張り切る大人たちや、小学生の競技を全力で応援する中学生たち、それに中学生の頑張りをあこがれるように見ている小学生たちなど、合同の運動会がもたらす成果があちこちで見られました。

 中学3年の男子生徒は、「地域の人たちに手伝ってもらって、競技に集中できているし、地域の大人にいつも守ってもらえているといううれしさを実感しました」と話していました。

 また60代の男性は、「合同になったことで、久々に運動会に参加できました。地域のみんなが集まって一つのことを楽しむ機会が、もっと増えるといい」と話していました。

 主催した市民センター協議会の泉澤輝男会長は、「人口が減っても地域が元気であり続けるとともに、日ごろからお互いを応援しようという意識を高めていきたい」と話しています。

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