細越町長が5期めの所信表明 小坂町

細越町長が5期めの所信表明 小坂町

 小坂町の細越町長が、町長選挙後、最初の議会で、5期めの所信表明を行い、「引き続き町民が主役のまちづくりを公約に掲げ、町長としての総仕上げに取り組む」と述べました。

 細越町長は先月の町長選挙で5回めの当選を果たし、それから最初の議会となった15日の臨時議会では、町政運営の方針を議員に説明する、いわゆる所信表明を行いました。

 そのなかで細越町長は、「鉱山町として歩んできた歴史ある町、そして日本屈指の景勝地である十和田湖を有する町として、さらなる発展と、より個性的な町をめざし、町民との対話を重視しながら、誠心誠意をもって町政に臨んでいく」と意気込みを示しました。

 施策については、継続的なものとして、「これまで力を入れてきた、若者の移住定住施策や、他の自治体にひけをとらない子育て支援策などは引き続き実施する」と重視しました。

 加えて、「新たに、脱炭素社会の実現に向けた計画の策定や、高齢者福祉施設の移転整備、町中心部の再開発などに取り組む」などと、公約に掲げた事業も取り上げました。

 いっぽう、限られた財源のなかでのバランスが重要だとし、就任した21年度当初のおよそ45億円から昨年度末に31億円まで減らした地方債の減少に引き続き努める意向を示しました。

 その方策として、「公共施設の適正配置と計画的な維持管理、ふるさと納税の推進、遊休財産の活用などに取り組む」と述べました。

 人口が先月1日に4千368人となり、年間で100人を超える減少が続いている小坂町。

 今回の5期めを「集大成」と位置づけて、町民の信任を得た細越町長の手腕が注目されます。

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