鹿角市の議員による職員へのパワハラを調査している議会の審査会が、職員に実名のアンケートを行ったところ、3人の議員による3件について、調査に協力してもいいという回答がありました。審査会は今月中に職員たちから状況などを聞き取る方針です。
鹿角市の議会の政治倫理審査会が14日、非公開で開かれ、終了後に正副会長が取材に応じました。
佐藤大介会長によりますと、今月7日までおよそ半月間行った職員の実名のアンケートで、ことし2月までおよそ4年間の議員の任期中に、パワハラを受けた、もしくは見聞きし、調査に協力すると答えた職員が3人いました。
この3人は、それぞれ違う議員3人による、3件の出来事を挙げていて、内容は、大声を上げられた、急に呼び出されたなどとしています。
審査会では、今月中に3人の職員から聞き取り、その後、議員たちからも聞き取ったうえで、パワハラに該当するかを審査することにしています。
ことし2月に行われた職員の無記名のアンケートでは、11.6%にあたる27人が、議員からパワハラを受けた、見聞きしたと答えており、今回「協力する」と答えた人数の3人は大幅に減った形です。
これについて審査会の委員からは、「心理的な負荷があったのかもしれない」「何らかの圧力がなかったか」などと懸念する声があるいっぽう、「改めて検証し、思いの変化があったのではないか」との見かたも示されたということです。
佐藤会長は、「客観的に事案をみていくことを委員で共有している」と話すとともに、「遅くとも9月か10月には、審査結果を議長に報告したい」との見とおしを示しています。
(写真はクリックすると見られます)