秋田と岩手にまたがる八幡平の絶景「ドラゴンアイ」ですが、関係者たちがことし、悩みの種を抱えています。アクセス道の一つが通行止めになっているためで、可能な人に平日や午後に楽しむことを提案しています。
ドラゴンアイは9.5合めの山頂駐車場から歩いておよそ20分で見られる、竜の目のように見える、沼の雪解けの現象です。
ここ5年ほど、年を経るごとに人気が高まっていて、近年は見ごろの時期に国内外から大勢が訪れ、アクセス道で渋滞が起きています。
山頂駐車場の脇にある八幡平パークサービスセンターによりますと、去年の週末の天気に恵まれた日は、アクセス道のゲート前に、午前8時半の開門の前から渋滞ができ、また山頂駐車場の入場待ちは、長い人でおよそ4時間にのぼったということです。
山頂駐車場へのアクセス道は、岩手側の2本と秋田側の1本がありますが、岩手側の八幡平樹海ラインが去年7月、大雨のあとの道路の陥没を受けて現在通行止めにされていて、復旧の見とおしも立っておらず、関係者たちがさらなる渋滞の発生を懸念しています。
13日の昼、ドラゴンアイは水のリングにまだ3分の1ほどしか水がたまっていないものの、すでに観光客たちが次々に訪れ、絶景を楽しんでいました。
パークサービスセンターでは、「ことしは平年並みのペースで雪解けが進んでいるので、このまま雨が少なければ、見ごろは今月下旬から来月上旬あたりではないか」とみています。
そして、「夕方のドラゴンアイも、西日のオレンジ色に包まれてきれいです。休日や午前を避けて楽しんではいかがでしょうか」と提案しています。
また道路を管理する岩手県の岩手土木センターでは、「山頂駐車場周辺で混雑が予想されるので、ゆっくり楽しみたい人は平日を利用してください」と呼びかけています。
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