15種類もある軽快な踊りを楽しめる鹿角市の「花輪の町踊り」の講習会が始まり、踊り手たちが所作を確認しています。
秋田県無形民俗文化財に指定されている花輪の町踊りは、江戸の盛り場のはやりの歌と踊りが伝わったもので、毎年8月と9月に市街地の町内を順に巡って踊られています。
踊りはテンポが速く、手数が多いため、踊り手たちは軽快に舞う楽しさがあり、また15曲と伝承曲が多く、様々な踊りを味わえるのも魅力です。
保存会などが開くことしの講習会が13日夜に始まり、初日は受講者と指導者たち40人あまりが花輪市民センターに集まりました。
受講者たちは基本の所作を確認したあと、保存会の会員の手ほどきを受けながら、踊りの一つ一つの動きをゆっくりと確認していました。
受講者のほとんどがベテランという顔ぶれで、基本を再確認したり、数時間にわたって踊り続ける「本番」に向けた体力づくりにしているそうです。
70代の女性は、「お嫁に来てからだから、50年ぐらい花輪の町踊りを踊っています。体全体を使って踊るので、とても気もちがいい」と笑顔を見せていました。
花輪の町踊り保存会の菅原廣志会長(76)は、「15曲もあるので、いろいろな踊りを楽しめることが喜ばれている。若い人も来てくれているので、これからもっと来てもらって、みんなで楽しく踊ってほしい」と話しています。
講習会はおよそ1か月半にわたり、毎週月曜と火曜の午後7時半から花輪市民センターで開かれていて、途中からの参加も歓迎されています。
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