タケノコ採り、クマの注意呼びかけ 鹿角市大湯

タケノコ採り、クマの注意呼びかけ 鹿角市大湯

 タケノコ採りに関する入山者たちがクマに襲われて死亡したり、大けがをする事故が起きている鹿角市大湯で、関係機関が入山者に注意を呼びかけました。

 大湯の大平(おおだいら)では去年、タケノコ採りの入山者を捜索していた警察官2人がクマに襲われ大けがをする事故が起き、また熊取平と田代平では9年前に、タケノコ採りの入山者4人がクマに襲われて死亡する事故が相次ぎました。

 これらの地域について市はことしも、タケノコ採りシーズンの5月と6月の2か月間、入山禁止の措置をとっています。

 10日は、クマによる人身事故と遭難への注意を呼びかけるキャンペーンが、入山者の通り道になっている大湯白沢の国道の駐車帯で行われました。

 午前6時ごろ、市と県、猟友会、それに警察から20人あまりが集まり、入山禁止になっているエリアを示した地図や、遭難を防ぐポイントが書かれたチラシなどをドライバーたちに配りました。

 北秋田市から来ていた60代の男性は、「入山禁止の山があることは知りませんでした。怖いので近寄らないようにします」と話していました。

 警察や市はことしも事故現場の周辺をパトロールしていますが、すでに入山している人たちがいるということです。

 鹿角市農地林務課では、「入山禁止の山林には、人に積極的に近づくクマがいるとみられており、たいへん危険なので入らないでほしい。ほかの地域でも、クマよけの対策をして、ばったりの遭遇を防いでほしい」と呼びかけています。

 また警察では、「入山禁止を知って入っているなどの悪質なケースは、軽犯罪法の適用を考える」としています。

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