舛屋副市長の続投を発表 鹿角市長

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 鹿角市の笹本市長は、舛屋修美(なおみ)副市長を続投させることを発表しました。経験などへの期待と、自身の就任後の人事について、刷新を控えて安定させたい考えを示しています。

 舛屋副市長は、前市長のパワハラに迅速に対応できなかったなどとして、市長選挙中の職務代理者の任の終了後に辞職する考えを示していました。

 笹本市長によりますと、市長就任後に舛屋副市長から退任の申し出があったものの、自身の思いや各方面の意見を踏まえ、慰留した結果、受け入れられたということです。

 笹本市長は9日の記者会見で舛屋副市長の続投を発表し、「豊富な経験と知識を生かし、また、出身である県との連携を図るなど、広い視野から本市の力になってもらえると期待している」と述べました。

 決断の理由については、「これまで副市長を務めるなかで、本市の課題、組織について把握してもらっている」と本人への期待を示したほか、自身の就任後の組織について、「まずは安定してスタートを切りたいという思いもあった」とし、刷新を控え、安定をめざしていることを説明しました。

 いっぽう、舛屋副市長は慰留を受け入れた理由について、「市長の思いとともに、庁外の様々な人からも続けてほしいと言われ、鹿角のために再度頑張りたいと決断した」と話しました。

 そして、「市長から、市政の混乱や議会との信頼関係の修復への強い意向を聞いている。停滞した市政を前に進めることは困難を伴うが、市長をサポートし、職員とも一丸となって取り組みたい」としています。

 舛屋副市長の現在の任期は、来年10月末までです。