求職者、500人台まで増加 鹿角の労働市場

NO IMAGE

 鹿角市と小坂町の管内の労働市場は、求職者が11か月ぶりに500人台まで増え、人手不足のなか、有効求人倍率が1.3倍台まで緩和されました。

 ハローワーク鹿角の3月末時点のまとめによりますと、企業からの求人の数は695人で、前の月から25人減りましたが、依然多くの求めがあります。

 また、去年秋の県内の最低賃金の引き上げ以降、企業側の採用の抑制の動きが半年ほど続きましたが、回復傾向にあります。

 対して仕事を求めた人は527人で、前の月から49人増えましたが、企業の求めに大幅に足りていません。

 ただ、求職者の増加は2か月連続で、11か月ぶりに500人台まで増えました。

 これらにより、仕事を求めた人一人に対し企業からの求人が何人あったかを示す有効求人倍率は、前の月を0.19ポイント下回る1.32倍となりました。

 前の月からのダウンは2か月連続で、人手不足のなかで1.3倍台までの緩和は4か月ぶりです。

 いっぽう、秋田県の平均の1.25倍、全国の平均の1.26倍に比べ高く、管内の人手不足を裏づけています。

 求人が多く出されている業種は、建設業、製造業、飲食店・宿泊業、それに医療・福祉などです。

 ハローワーク鹿角では、「スーパーの閉店を受けて求職者が増えるとともに、去年秋の最低賃金の引き上げで控えていた求人を新年度にあわせて出す動きがある。求職者に魅力的な要件を企業に働きかけるなどして、求人の充足につなげたい」としています。