サイクルトレインの実証実験、ことしも 花輪線

サイクルトレインの実証実験、ことしも 花輪線

 自転車を列車内に持ち込める「サイクルトレイン」の実証実験が、ことしも花輪線で行われることになりました。期間と利用できる列車の本数が増えます。

 サイクルトレインは自転車を折りたたんだりせずそのまま列車内に持ち込んで乗車できるもので、国内の一部で、普段使いと観光の両面で導入があります。

 沿線に、自転車で楽しめそうなスポーツコースや魅力的な景色がある花輪線でこれを可能にして乗客を増やそうと、沿線の自治体などでつくる協議会が去年、実証実験をしていました。

 10月の1か月間行った結果、44人の利用があったほか、利用者の状況などのデータや声を集めていました。

 そして、実証実験がことしも行われることになり、期間と対象の列車が増やされました。

 期間は新緑や紅葉などを考慮し、今月の10日から26日までと、来月5日から8月3日、それに9月の1日から15日までと、20日から10月27日までです

 対象の列車は、去年は一日上下線1本ずつでしたが、ことしは1日上下3本ずつに増えます。定員は列車一本につき10人までです。

 いっぽう、対象の区間は去年と同じ、岩手県八幡平市の北森駅と鹿角市の鹿角花輪駅の間。対象の自転車は、普及の形態を見すえ、去年に続きロードバイクなどスポーツタイプのみとしています。

 実証実験のあと、利用状況やアンケート調査を基に検証し、本格実施の道を探るということです。

 花輪線利用促進協議会では、「自転車で行ける範囲が広がるとともに、季節ごとの景色を自転車と列車の両方から楽しめます。実証実験で成果を出し、花輪線の継続、利用促進につなげたい」としています。

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