全国の自治体が発行する広報の出来を競うコンクールで、鹿角市が入選を果たしました。地域医療を大きなボリュームで特集した号が評価されています。
この「全国広報コンクール」は、都道府県、市区町村が発行する広報のなかから優れたものが選ばれていて、全体のほか、写真、企画などの部門があります。
そのことしのコンクールの市の全体の部門で、鹿角市の去年の1月号が、入選15点の一つに選ばれました。鹿角市にとって初の、2年連続の受賞です。
去年の1月号では、市民の意識調査で地域医療への不安と関心が高いことを踏まえ、「地域医療を守るために」と題して、鹿角市の広報では特別な、8ページに及ぶ特集を組んでいました。
医師の都市への偏在化で全国の地方部が悩むなか、鹿角市でも出産の受け付けがなくなるなど医療の縮小が進んでいます。
特集では、医療現場のトップたちのインタビューで現状などを示すとともに、医学部の修学資金や診療所の開業の支援、また医療への従事を思い描く子どもたちのサポートなど、市の取り組みを紹介しました。
そして、かかりつけ医をもつことや、緊急を要さない相談などは無料相談ダイヤルを利用することなど、市民ができることへの協力を呼びかけていました。
鹿角市政策企画課では、「広報では市からの情報発信に熱が入りがちだが、基本である、見やすさ、分かりやすさ、伝わりやすさを大事にするとともに、市民の注目、関心が高いことをクローズアップしたい」としています。
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