神秘の湖、十和田湖で、船の上から美しい景色をながめつつ、優雅にコーヒーを飲む。そんな贅沢を味わえるサービスが小坂町で始まりました。
これは、屋根付きの船で、冬はワカサギ釣り、グリーンシーズンは「湖上カフェ」を提供しようとことし3月に開業した、小坂町十和田湖大川岱の「Enjoyとわだこ」のサービスです。
湖上カフェが春の大型連休にあわせ今月25日に始まり、内外、そして外国からの客が楽しんでいます。
30日昼前のクルーズでは、曇りの天気が、あいにくではなく、あたりに霧が立ち込める神秘的なムードを引き立てることになり、乗船する4人を早速喜ばせました。
船からの景色は、カルデラ湖ならではの外輪山と、ブナ林、そして透明度が高く、深い、青い湖面です。
またコーヒーは、本格的な技術を学んでいる従業員が、海外製のエスプレッソマシンを使って提供する、特別な味わいです。
ゆっくりしたスピードで、30分ほどかけて、特に見晴らしがいいスポットに船がつくと、乗船客たちは無言で景色を見続けたり、コーヒーを飲みながらくつろいだりしていました。
秋田市から訪れていた20代の男性は、「日常がばたばたと仕事をしているので、ゆっくりできて、穏やかな気もちになりました。十和田湖の神秘的な雰囲気も楽しめました」と話していました。
代表の山崎拓治(やまざき・たくじ)さん(50)は、「風がない日は、湖面が鏡のように美しく、山の景色は1週間経つだけでがらりと変わり、来るたびに楽しめます。時間を忘れるような空間を提供して、喜んでもらいたい」と話しています。