選挙運動費の支出平均、前回から43%減 鹿角市議選

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 先月行われた鹿角市の議員選挙で、立候補者たちの選挙運動の収支報告書が公表されました。支出を抑えた立候補者が多く、平均額が前回から4割あまり減りました。

 市選挙管理委員会が公表した立候補者24人の収支報告書によりますと、収入は、自己資金のほか、個人や政党、政治団体からの寄付。支出は、運動員の人権費、食糧費や、選挙事務所の家賃、ポスターやビラなどの印刷費、拡声器や看板などにかかる広告費などでした。

 立候補者別の収入額は、最多が134万円あまり、最少はなかったケースで、大きな差が出ました。

 一人あたりの平均額は、収入がなかった3人を除き、76万円あまりでした。

 対する支出額は、最多が113万円あまり、最少は5万円あまりと、こちらも大きな差がありました。

 平均は63万円あまりで、前回4年前から率にして43%の大幅な減となりました。

 これは、支出を抑えた立候補者が多かったことが一因で、前回は50万円を下回った立候補者が1人のみだったのに対し、今回は8人おり、また20万円以下に区切っても4人いました。

 こうした動きのなかには、立候補を市民の身近なものにしようと、経費をなるべくかけない選挙をめざした人たちがいました。

 対して100万円を超えた立候補者は、前回は12人いたのに対し、今回は8人に減りました。

 いっぽう今回の選挙で、有権者の数で決まる選挙費用の支出の上限額は、286万円あまりでした。

 また、得票が規定の数に達した候補者のポスターやビラの作成費、また選挙カーの借り上げ料や運転手の賃金、燃料、そしてはがきの郵送費用は、公費で負担されます。

 得票が規定の数に届かなかった立候補者は、公費の負担がはがきの郵送費用のみに限定されますが、有効投票数で割りだされる81票あまりに届かなかった立候補者はいませんでした。

 立候補者の選挙運動の収支報告書は、公職選挙法により投開票日から15日以内の提出が義務づけられ、3年間公表されることになっています。

届け出順     収入   支出
(単位は円、敬称略)
兎澤祐一   594,555  710,033
丸岡孝文   950,000  732,467
田村富男  1,280,000  861,650
松村託磨   284,102  284,102
保田直美   501,020  459,489
成田哲男  1,050,000  957,119
奈良明日香  618,694  618,694
舘花一仁  1,058,724 1,058,724
湯瀬誠喜   800,000  794,697
赤坂勲    551,367  511,367
湯瀬弘充   861,000  599,308
中山一男   550,000  908,538
綱木裕一      0  156,744
児玉悦朗  1,080,000  753,343
佐藤大介  1,343,960 1,134,143
松岡登       0  128,024
栗山尚記   573,570  699,395
宮野和秀  1,200,000  808,224
浅石昌敏   415,406  415,406
安保真希      0  444,418
戸田芳孝  1,090,000 1,028,842
松宮則夫    60,000   50,652
安保誠一郎 1,070,000  989,269
戸澤正英   150,000  103,180