子どもたちに車の死角を知り、事故に遭わないようにしてもらおうという教室が、鹿角市の保育所で開かれました。
24日、毛馬内保育園で開かれたこの教室は、警察と運送会社が合同で行ったものです。
駐車場に用意された2トントラックには、運転手からは見えない死角の範囲に黄色いテープが張ってあります。
はじめに運送会社の職員たちが寸劇の仕立てで、かくれんぼをしている子どもたちの様子を見せ、車のそばに隠れていると危険なことを説明しました。
そして、「車の周りで遊ばないことを約束してください」と呼びかけられた園児たちは、元気に手を挙げていました。
続いて、園児たちが交代で運転席に座り、テープが張ってある場所にしゃがんでいる友だちたちが見えないことを実際に確認しました。
なかには、死角にいる友だちが見えないことに驚き、「見えない、見えない」と周りの園児たちに教える姿もありました。
5歳の男の子は、「友だちが見えなかったからびっくりした。車の近くでは遊びません」と話していました。
鹿角警察署交通課の田中優奈(ゆうな)巡査長は、「鹿角は子どもの事故が少ないですが、家の周りには頻繁に車が止まっていると思うので、不用意に近寄らないように周りの大人が教えてほしい」と話しています。
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