27日に投票が行われた鹿角市の市長選挙で初当選した笹本真司新市長が初登庁し、市民、職員との信頼関係を構築していく決意を示しました。
前日夜には、仕事ができることに、妻とともに深く感謝し、翌朝には地元の温泉で朝風呂を浴びて、なじみの人たちと握手を交わしてから登庁したという笹本新市長。
市政の混乱と停滞を食い止めるために立候補しただけに、そこへの決意はひとしおです。
幹部職員が集まった就任のあいさつでは、「今こそ、職員、議会を巻き込んだ様々な混乱や停滞、相互不信の悪循環を断ち切りましょう。職員、市民の皆さんとの対話をつうじて、常に市民の立場で考え、ともに歩む姿勢で行政を進めたい」と呼びかけ、協力を求めました。
また記者会見でも、最もやりたいことの問いに、「職員、関係者の皆さんとの対話と信頼関係の構築です」と意気込みました。
鹿角市の第15代の市長となった笹本新市長は、39歳。初就任時の年齢がこれまで最も若かった杉江宗祐さんの48歳より9年早い就任です。
初日は、市長の職務代理者だった舛屋修美(なおみ)副市長から業務の引き継ぎを受けたほか、庁外での会議にも早速出席しました。
市長室に入り、市長のいすに座った感想を記者から求められると、「これから鹿角市を良くしていくために、様々なやりたいことがわいてくるような感覚です」と話しました。
総務課の40代の男性職員は、「自分のやるべきことは変わりませんが、市長と活発な議論がこれからできると思うので良かった」と話していました。
いっぽう舛屋副市長は、「市政の混乱を招いた」として、職務代理者の任の終了時に辞職する考えを示していたましたが、舛屋副市長によりますと笹本新市長は、意思は尊重するものの当面続けてほしいと申し入れ、当面の続投が決まったということです。
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