鹿角市の笹本真司新市長は当選、就任の翌日の28日、市役所で記者会見を開き、選挙戦を振り返るとともに、ビジョンや意気込みを示しました。
選挙戦について、「最初のうちは若手の新人3人のうちの一人という印象だったが、後半になっていくにしたがって名前が挙がるようになった。共感してくれた人が主体的に行動してくれて、どんどん伝播していった」と振り返りました。
勝因については、「政治に関心がある人は、議会が悪い、市長が悪いと言うが、大多数はこのごたごたをやめてくれという思いだったので、対話と信頼の一点を訴えた。その点と、本気で有権者のもとに走ったことなど選挙活動の要素がつながったと思う」と話しました。
投票率の低下には、「上がると思っていたので、がく然とした」とし、市民の関心を高める方策について、「何か仕組みとして変えますというよりは、普段の一つ一つの市民との接点で、コミュニケーションやあいさつ、心に届くメッセージを大切にする」としました。
最も取り組みたいことには、「職員、関係者の皆さんとの対話と信頼関係の構築」だとし、「4年前に起こった、選挙のあとの分断を起こしてはいけない。前市長を応援した人たちにも、同じ方向で進んでいけるように声がけ、協力のお願いをしていく」と説明しました。
また議会に対しても同様だとし、「お互いの信頼関係ができていれば、けんけんがくがくの議論もいい方向に進む。お互いに成長しながら、市を良くしていきましょうというものになるように、議会以外の場でも本気のコミュニケーションをとっていきたい」としました。
最も大事にしたい政策については教育を挙げ、「人口減少が進むなか、子どもたちは将来を担う重要な人材。一人ひとりが最適な教育を受けられる投資をしていきたいし、リーダーの育成もしたい」との構想を示しました。
また人口減少対策については、「焼け石に水のようなお金の使い方ではなく、中長期的な政策を大切にしたい」とし、国のデータセンターの誘致や、スキー選手の呼び込みなどによる、「国内外から投資される町にしたい」とのビジョンを示しました。
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