観光シーズン到来で遊覧船再開 国立公園の十和田湖

観光シーズン到来で遊覧船再開 国立公園の十和田湖

 秋田県と青森県にまたがる国立公園の十和田湖で、冬の間休業していた遊覧船の運航が再開し、乗船した人たちが、優雅で、ぜいたくな時間を楽しんでいます。

 去年11月から休業していた十和田湖の遊覧船が、春の大型連休を前に25日、運航を再開しました。

 昼前に半島巡りの便に乗船した、関東からの個人客や台湾からのツアー客たちは、運転席の上の正面の席から船が進む先の景色を楽しんだり、デッキで心地よい風を浴びたりしていました。

 春の遊覧船は、外輪山の若葉の優しい色などが楽しめ、風がない日は、鏡のような湖面にそれが美しく映ります。

 福岡県久留米市から来ていた60代の女性は、「大きな湖は九州にはそうないので、景色を見ているだけでも飽きませんでした。波を感じる乗り心地も、気もちがよかった」と喜んでいました。

 運営する会社によりますと、去年はおよそ7万6千人が乗船していて、前の年のおよそ1.7倍に急増したおととしから好調を維持しています。

 十和田観光電鉄の深沢口(ふかさわぐち)英幸支配人は、「ことしは外輪山も八甲田も雪が多いので、山肌とのコントラストが美しいです。これから桜、新緑と色鮮やかになっていくので、ゆったりと進む船の上で、優雅に季節感を楽しんでほしい」と誘っています。

 十和田湖の遊覧船はことしも11月中旬まで、2つのコースあわせて、一日最大で12便が運行されます。

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