鹿角市の商店の組合が、スマートフォンのQRコードの決済サービスを導入したことを周知しようと、発表会を開きました。地域でお金を回して、地元の経済を活性化したい考えです。
鹿角市内のおよそ90の事業所でつくる「ハミングカード協同組合」は、商店の組合としては全国でもいち早い5年前に、カードに事前に入金することで現金を使わずに買い物ができる、キャッシュレス決済を導入していました。
さらに去年の年末には、QRコードの読み取りで支払いができる決済サービスを本格的に導入しました。
これにより買い物客は、財布やカードを使わず、スマートフォンだけで決済できるようになりました。
また店舗側では、カードを読み取る端末を置かなくても、QRコードを表示した紙などを用意するだけでよくなり、決済が簡単になったほか、難しいことを覚えなくてもよくなりました。
24日、市役所でシステムの発表会が開かれ、組合側は、消費者の利用と、加盟店を増やすことの両方への期待を話すとともに、「大手のカードやポイントと違い、経済を市内で循環できる」と地域活性への意気込みも示しました。
発表会での説明によりますと、デジタル化の推進により、どの人が、何を買っているかなどのデータを組合や店舗側で把握できるようになり、客に直接、セールを知らせたり、クーポンを送ったりしていて、客と店の双方に利点をもたらしているということです。
ハミングカード協同組合の佐藤景子(けいこ)専務は、「買い物客の利便性を一層高められた。週末に大館、弘前などで買い物をしている人たちを地元に呼び込み、鹿角でお金を回したい」としています。
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