鹿角市の市長選挙は選挙戦なか日の23日、5人の立候補者全員が花輪の定期市場を訪れ、支持集めに奔走しました。
この日、鹿角の選挙戦で立候補者たちに重視されている定期市「市日」が、選挙中唯一の開催日とあって、5台の選挙カーがそろってハンドルを向けました。
一番手で午前8時50分すぎに訪れた奈良大氣候補は、買い物客など一人一人の前で腰をかがめて目線を合わせ、握手していました。
演説では、「市長の給料、退職金を大幅にカットして、子育てや介護などで困っている人を支援する」と公約を強調していました。
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9時10分ごろには藤井陽光候補が到着。店主たちのもとへ小走りで駆け寄るなど、はつらつとしていました。
演説では、「大学をつくり、若い人を呼ぶ。この花輪の街並みを、必ず活性化します」と呼びかけ、アピールしていました。
9時20分すぎには金澤大輔候補が会場入りです。幼児に手を振り、頭をなでるなど、子育てのキャリアがにじみ出ていました。
母親の知人に会うと、持ち歩いている遺影をポケットから取り出し、「応援してくれています。頑張ります」と決意を誓っていました。
10時前には笹本真司候補が訪れました。ダッシュした直後に演説を始めるなど、行動にも若さがあふれていました。
およそ10分に及んだ演説では、「鹿角を輝かせましょう。皆さん一人一人が輝けるよう、私は一人一人に投資していく」と叫びました。
10時半すぎ、最後に関厚候補です。歩み寄る熱烈なファンたちと、満面の笑顔で握手を交わしていました。
演説では、「この朝市は、鹿角の食文化をしっかり継承している。朝市が盛り上がると、鹿角の発展につながる」と盛り立てていました。
会場にいた70代の女性は、「みんなが良いことを言っているので、みんなに勝ってほしい。そしてみんなの政策を一つにして、地域も一つにしてほしい」と話していました。
いっぽう、市場内での選挙活動の事前許可を一部の候補者のみしか得ておらず、足踏みを強いられる場面もみられました。