鹿角市で先月行われた議員選挙で、30代から50代までの有権者がほかの年代に比べ、選挙への関心が薄れた割合が小さく、結果、その世代の立候補者たちの当選につながったという傾向が表れました。投票が、地域が進む道を変えた格好です。
先月の議員選挙の投票率の62.3%は、前回4年前から1.8ポイントダウンしており、年代別でもほとんどで下がりました。
唯一アップしたのが、30代です。57%から57.6%に上がりました。
また40代と50代も、ダウンはしたものの下げ幅がそれぞれ0.8%、0.4%と、1%に満たない小さなものでした。
いっぽう選挙結果ですが、30代から50代の立候補者は全員が当選し、また落選した6人は60代と70代のそれぞれ3人でした。
ほかの年代に比べて30代から50代の有権者の関心が高かった選挙で、その世代の立候補者たちの当選が多かったという結果が表れました。
若い投票者の多くが若い立候補者を支持したかは断定できませんが、そうした傾向が投票率として表れており、時折聞かれる、「自分が投票しても地域は変わらない」との考えを払拭しそうです。
鹿角市では現在、市長選挙が行われていますが、3年10か月前の前回は投票率が63.1%で、年代別では、40代以下のすべてで全体の平均を下回り、若者の関心の低さが顕著でした。
いっぽう今回の立候補者は、30代が1人、40代が1人、50代が1人、70代が2人です。
有権者が選ぶのは、前の市長がアピールする実績か、新人候補が訴える刷新か。一人一人の投票で、地域の進む道が決まります。