冬の間、通行止めにされていた、鹿角市と岩手県八幡平市にまたがる山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」が、予定より3日遅れで通れるようになり、除雪で造られた「雪の回廊」が続く光景が広がっています。
八幡平アスピーテラインは全長47.2キロのうち、9.5合めにある県境から両県それぞれおよそ10キロの区間で、豪雪に見まわれる冬の間、通行止めにされています。
1か月ほどかかった除雪が終わり、15日に冬の通行止めは解除されましたが、連日、積雪があり、開通が先延ばしされていました。
いよいよ5か月ぶりに両県がつながったのは、予定から3日後の18日。両県で記録が残る過去9年間では最も遅い開通です。
午前8時半に両県のゲートが午前8時半に開けられ、車やオートバイに乗った人たちが、地元が「日本最長」と自負する雪の回廊の中のドライブを楽しみました。
この日の午前、標高の高い所ではあいにくの濃霧となりましたが、高さが5メートル以上ある雪壁が続く中のドライブは迫力あるものになっていました。
9.5合めの山頂駐車場にあるパークサービスセンターによりますと、この日の午前、有料駐車場は観光バス2台を含むおよそ40台の利用がありました。
鹿角市から夫婦で訪れていた50代の男性は、「去年、雪壁が低かったので、ことしを楽しみにしていました。やはり迫力があって、いいですね」と話していました。
またタイから来ていた30代の男性は、「雪がとてもきれいです。霧で、景色が見えなくても、雪がこんなにたくさん見られてうれしいです」と話していました。
自然公園財団八幡平支部では、「ことしは去年よりも豪快な雪の壁が見られます。ぜひ楽しんでほしい」としています。
八幡平アスピーテラインでは来月下旬まで夜間の通行止めが行われており、天候があれていない日の午前8時半から午後5時まで通れます。
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