鹿角市の議員による職員へのパワハラを調査する、議会の審査会が初会議を開き、双方への聞き取りなどで認定するかを判断し、結果を公表することを決めました。
鹿角市の議会は、ことし2月に職員に行った無記名のアンケートで、11.6%にあたる27人が、議員からパワハラを受けた、目撃したと答えたことから、前の任期の4年間を審査対象にした政治倫理審査会を設置しました。
委員は、審査対象外となる、現在1期めの議員たち7人で、18日は全員が出席して初会議が開かれました。
はじめに審査の進め方として児玉悦朗議長が、職員への実名のアンケートで事案を把握し、双方からの聞き取りをとおして認定するかを判断し、認定があれば、事案と議員名を公表することを助言しました。
委員たちがこれをたたき台に協議し、「職員が特定されることを恐れて証言を控えないように、匿名で受け付けたらどうか」などの提案もありましたが、議長の案で一致しました。
職員へのアンケートは、去年、第三者委員会が行った、関前市長による職員へのパワハラの調査と同じ形で、名前は審査会と議会事務局だけが分かるようにするということです。
また回答の受付期間は、早さを重視して、週明けの21日に即開始し、大型連休明けの7日までとしました。
いっぽう、調査対象を前の任期の4年間としているため、元議員も対象になりますが、審査会への出席の求めに対し、現在の議員は応じることが義務づけられていますが、元議員に対する規制はなく、対応について今後検討するということです。
会長に就任した佐藤大介議員は、「法令、条例、規則にのっとって、客観的な姿勢で臨む。市民の納得の得られる結論を出したい」としています。
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