議員たちの審査会で審査へ 鹿角市議のパワハラ疑惑

議員たちの審査会で審査へ 鹿角市議のパワハラ疑惑

 鹿角市の議員による職員へのパワハラの疑惑が明らかになっていたことをめぐり、議会が議員による審査会を設け、近く審査を始めることを決めました。

 鹿角市では前市長による職員へのパワハラの調査のなかで、議員からもあったとする声があり、議会がことし2月、職員に対し無記名のアンケートを行ったところ、11.6%にあたる27人が受けた、目撃したと答えました。

 議員選挙を控えていたため調査結果は改選後の議会に委ねられており、15日は初の協議が議員全員で行われました。

 児玉議長は調査の方法として3つが考えられるとしたうえで、設置に時間を要す、第三者による委員会や議員による特別委員会ではなく、議員の政治倫理条例で定める審査会で、「速やかに進めたい」と提案しました。

 これは議員が議員を審査する形であり、一部の議員から、「身内が身内を審査することに、中立性、公平性で市民が疑問をもつ可能性がある」とか、「市長の調査は第三者委員会で行ったのに、議員は内部で調査するというのは問題だ」などの意見が出されました。

 これらを受け、「審査会の結果次第では、第三者委員会を設置するという進め方はどうか」との提案があり、一致しました。

 また審査の対象は、2月の職員へのアンケートと同様、解散前の議員18人による、およそ4年間としました。

 いっぽう委員の選任ついて児玉議長が、審査対象外の、先月の議員選挙で初めて当選した人たちから議長が指名することを提案し、異論はありませんでした。

 閉会後、児玉議長は、「公平、公正に審査してほしいし、信用している」と話しました。

 審査会は近く設置され、早ければ来週にも審査が始まるみとおしです。

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