鹿角市と岩手県八幡平市にまたがる八幡平国立公園の山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」で、冬の通行止めを解除する開通式が行われました。あいにくの道路状況で実際の開通は翌日以降にもち越されましたが、関係者たちが観光シーズンの到来を祝いました。
八幡平アスピーテラインは全長47.2キロのうち、9.5合めにある県境から両県それぞれおよそ10キロの区間で、豪雪になる冬の間、通行止めにされています。
1か月ほどかかった除雪が終わり、最後の通行止めの区間で15日の開通が予定されていましたが、この日午前6時ごろの時点で区間中の道路で積雪と凍結に見まわれていたため、開通は翌日以降にもち越されました。
4月15日の開通日に開通しなかったのは4年ぶりで、ここ10年間では6回めです。
秋田側の八幡平ビジターセンターで行われた開通式では、関係者たちがテープカットを行い、観光シーズンの到来を祝いました。
秋田県鹿角地域振興局の永須昭夫局長は、「八幡平は、息をのむような自然美と、四季折々の表情が魅力で、特に春に姿を現す神秘的なドラゴンアイは、国内外から多くの観光客をひきつけている」とアピールしました。
八幡平アスピーテラインはこの時期、除雪のあとにできた、30キロ近く続く「雪の回廊」の中のドライブを楽しもうと大勢が訪れています。
道路の規制がこの日から来月いっぱいまで、これまでの全面通行止めから、午後5時から翌朝午前8時半までの「夜間通行止め」に切り替わりますが、天候によってはこの日のように通れないこともあります。
いっぽう、国道341号の鹿角市八幡平と仙北市の田沢湖方面の結ぶ山岳区間でも予定どおりこの日の午前10時に冬季閉鎖が解除され、午前8時から午後7時まで通れるようになりました。
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