年度末だった先月1か月間に鹿角市で減少した15歳から24歳の人数はおよそ100人で、全体の減少幅の53%を占めました。地域の持続に向け、対策が急務になっています。
市によりますと、先月末の鹿角市の人口は2万6千787人で、3月の1か月間で181人減りました。
先月末までの1年間の減少数は630人で、ひと月の平均は52.5人になりますが、先月はその3.4倍に上りました。
これは、年度末における若者の市外への転出が背景にあります。
高校の卒業と同時に進学や就職で市外に転出したケースのほか、かつて高校卒業時の進学の際は住所を変更しなかったものの、この春の就職にあわせて転出を届け出たケースがあるためです。
実際に、15歳から24歳までの減少数は96人で、全体の減少幅の53%を占めました。
このため地域の存続では、若い世代にとって魅力的な地域や職場をつくることが欠かせません。
鹿角市総合戦略室では、「若い人が望む職場環境、力強い産業がなければ定着は難しい。若者や女性に選ばれる企業、職場環境づくりに力を入れていく」としています。