秋田県は、鹿角市内で捕獲された野生のイノシシが豚熱に感染していたと発表しました。鹿角市での確認は5頭めです。
県によりますと、感染していたのは、市内で先月10日に狩猟で捕獲されたメスのイノシシです。
9日に秋田県立大学で行われた遺伝子検査で、陽性と判定されました。
県内で野生のイノシシの豚熱への感染が確認されたのは、初となった3年前以降、今回が19頭めで、鹿角市では去年8月の初確認以降、今回が5頭めです。
豚熱は人に感染せず、感染したイノシシの肉などを食べても健康に影響はありませんが、イノシシや豚が感染すると致死率が高く、鹿角市には養豚施設が多くあることから警戒されています。
10日午前10時までの時点で、半径10キロ以内の養豚施設から問題となるような情報は入っていないということです。
秋田県畜産振興課では、「山に入った時などは、くつの底をしっかり洗うなど衛生管理の対策をとってほしい。一般の人は養豚施設に不用意に近づかないでほしい」と呼びかけています。