この春、鹿角市、小坂町の事業所で働き始める新社会人の合同入社式が行われ、出席者たちが決意を新たにしました。
地元に就職する人たちの門出を祝おうと、かづの商工会が企画した合同入社式が27日、鹿角市花輪のホテルであり、鹿角地域の製造、保育、公務など12の事業所に就職したおよそ20人が出席しました。
かづの商工会の大里恒明会長は、「皆さんの入社した企業や団体は、この地域、日本経済に貢献しています。そのことを誇りに思い、自信をもって仕事に臨んでほしい」とエールを送りました。
鹿角市、小坂町、ハローワーク鹿角から祝辞があり、「職場や地域で、次代を担う人材として大きく成長してほしい」「皆さんの新しい視点やアイデアが、私たちの活動を豊かにし、地域の未来を切り開くことでしょう」などと述べました。
そして新入社員を代表し、小坂町役場で仕事を始める児玉壮(そう)さん、22歳が決意表明に立ち、「誠心誠意努力し、先輩をはじめ、地域の期待に添うような、立派な社会人になります」と述べました。
出席者たちは緊張した表情を見せながらも、関係者たちの励ましを受け、社会人としての決意を固めている様子でした。
鹿角市八幡平の電気工事会社に就職した10代の男性は、「親を助けたくて地元に就職しました。長く働けて、頼られる人になれるように、いろいろな人とコミュニケーションをとっていきたい」と話していました。
鹿角管内の事業所への就職者はほかの地域の学校からもありますが、地元の鹿角高校に限ってみますと、この春の就職者は3年生のうちおよそ3割の47人で、そのうち55%の26人が管内に就職します。