十和田分署建設費など予算案を可決 鹿角広域行政組合の議会

十和田分署建設費など予算案を可決 鹿角広域行政組合の議会

 鹿角市と小坂町の消防、生活衛生業務などを担う鹿角広域行政組合の定例議会が開かれ、消防署十和田分署の建設費などを盛り込んだ新年度、令和7年度の当初予算案が可決されました。

 十和田分署は建築からおよそ50年が経ち、改修と新築のどちらにするかを検討し、洪水浸水想定区域内にあることや、中長期的なコストの比較などにより、移転、新築が決まりました。

 建設地は現在地から北へおよそ500メートルの十和田市民センター敷地内で、今年度は設計と土地の造成が行われ、24日に完成しました。

 26日に開かれた議会では、建設と備品購入費など2億2千800万円あまりが計上された当初予算案が提案され、可決されました。

 新しい分署には、現在と同じ消防ポンプ車、救急車、広報車の3台が配備されるほか、消防本部で採用が進んでいる女性職員用の仮眠室などが新たに設けられます。

 来年度中の完成が計画されていて、物品や、消防無線、通信指令システムの移設を経て、来年度中の運用開始がめざされています。

 いっぽう広域行政組合の議会では、鹿角市の議員の選挙に伴い空席になった議長の選任が行われ、鹿角市の宮野和秀議員が選ばれました。任期は市の議員の間です。

 宮野議員は広域行政組合の議員は、任期が2年間の時期も含め9期めで、議長の就任は初めてです。

 宮野議長は、「ごみ処理場の炉が建設から年数が経ち、運転が難しくなるなどしている。公害を出さないことはもちろん、市民、町民の安全、安心を守れるように議会も力を尽くす」と話しています。

十和田分署の建設地
(写真はクリックすると見られます)


就任した宮野議長