持続可能な公共交通を探る 鹿角市八幡平地区

持続可能な公共交通を探る 鹿角市八幡平地区

 バス路線の大幅な再編が検討されている鹿角市の八幡平地区で、持続可能なあり方を住民たちが考える催しがありました。

 八幡平地区は2つの路線バスが運行されていますが、利用が伸びず、バス会社が市に対し、維持が難しくなっていると申し出ています。

 これを受けて市は、鹿角花輪駅と八幡平市民センターの間でバスが循環し、その先の各集落との間を予約型のタクシーで結ぶ再編案を軸に検討を進めています。

 その検討に住民にも参加してもらおうというミーティングの2回めが18日に市民センターであり、自治会長や民生委員などおよそ30人が市民センターに集まりました。

 参加者たちは先進事例を聞いたあと、たくさんの人に利用してもらうための方策についてグループごとに話し合いました。

 そこでは、乗り継ぎ地点の市民センターを目的地にするための提案が多くあり、健康診断や体操の催し、スマートフォンの操作の教室、特殊詐欺防止の勉強会、それにカラオケやマージャンを楽しめるようにすることなどが挙げられました。

 また、産直施設やカフェなどを設けて、従事した人が収入をバス運賃に充てられるようにすれば、一定の乗車につながるとの見たても寄せられました。

 このほか、子どもと交流できるバスツアーや、温泉巡りの企画なども提案されました。

 市はこの日の意見をできるだけ反映させながら、3月までに計画案をまとめ、10月からの実証運行をめざしています。

 鹿角市生活環境課では、「地域の人たちに使ってもらえるような交通にしなければいけない。乗車だけでなく運営側にも地域の人に関わってもらい、持続可能なシステムにしたい」としています。

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